闘争開始

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日々拡大を続けるリンク、『人間』の肥大化などなど、Obsidian内に作られた『星のようなもの』は無作為に張り巡らされたリンクをその都度編みこんで、見事なまでに混乱なく整合性を保ってきた。
混乱なきシンプルな第二の脳は、外部化するに相応しいクリアさで今後も成長を続けるのだろう。


しかし、それでいいのか?


とうとう第二の脳にも反抗期がやってきた。
見えてきた流れと、やがて訪れる退屈さに反旗を翻すべく、まずは中心主義的なリンクをされていないピュアな言葉たちを第一の脳から集め、『闘争開始』を旗印として文脈関係なしにリンクを集中させる。文脈を用いた世界秩序を乱す行為であることは重々承知だが、いずれは我々の団結が多数派の文脈、すなわちリンクとなることと信じる。

以上の行為を我々の抵抗とみなし、これより闘争を始める。

 

まあ、やっていることはまさに「オルグ」だ。
上京間もない不安な新入学生の心の隙間に入り込み、体よく構成員化させていた先輩たちは、かつてのイデオロギーをいつまで保持できただろうか。60年代の学生運動家たちの末路を自分たちは知っている。
にも関わらず、2021年の言葉たちは負け戦に臨むようだ。

有機的な惰性から作り上げられた『人間』中心のネットワークに挑むには、2300余の単語とリンクしない、独立した単語を集めることが条件だ。

美しい中心主義の世界は正円となるはずだった。
しかし残念ながら、その脇にまるでニキビのような反乱分子が現れた。

プレーヤーでもある第一の脳は、しばらくこの反乱分子に肩入れする。
なぜかアプリの処理速度が格段に落ちたような気がするが、これはシステムの陰謀だと曲解し、闘争へのガソリンと解釈する。


…とまあ、こんな感じで、自作自演の世界ですら、安定と均衡は守りきれないようです。
こりゃ世界平和なんて夢のまた夢だわな…